Name |
デザイナー |
メーカー |
プレイ人数 |
プレイ時間(分) |
対象年齢 |
和訳 |
Junta |
Vincent Tsao |
Westend Games |
4-7 |
180 |
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- |
バナナ共和国を舞台にした政治ゲームです。20年前のゲームですが、
その面白さには定評があり、現在でも大変人気があります。
残念ながら古いこともあり絶版となっています。
プレーヤーは政治家となってODAを奪い合い、
スイス銀行の口座にいかに沢山のお金を蓄えるかを競います。
もともとは1985年のWest End Gamesが発売したアメリカのゲームですが、
これは翌年の1986年にASSが出したドイツ語版です。中身は変わりません。
コミカルなデザインもさることながら、テーマも馬鹿馬鹿しく、
ゲームの中で"健康的"?に政治シミュレーションができます。
まず、プレーヤーは、大統領、大臣、将軍、提督、司令官に分かれます。
任命は"民主的"にカードによる投票によって選ばれた大統領が行います。
次に、予算案を諮ります。
バナナ共和国はODAによる歳入で成り立っており、大統領はこのODAについて
各プレーヤーへの配分を決め、それを予算案として議会にかけます。
予算案は採決され、否決された場合はODAは大統領預りとなります。
さて、議会での採決が終わったら、各プレーヤーは自由に行動します。
といっても、自分の居場所を決めるだけです。仕事場に戻っても良いし、
愛人宅へ行っても良いし、ナイトクラブで遊ぶのも良いでしょう。
堅実に受け取ったお金を銀行に預けに行く人もいるかも知れません。
ただし、うかうかしていると暗殺されてしまいます。各プレーヤーは
暗殺カードを使用してターゲットの居場所を当てることができたら、
そのターゲットの所持金(未預金分)をすべて奪い取ることができます。
最後のフェイズは、クーデター(!)です。
予算での不満がたまっていたら、"クーデター!"と叫びましょう。
もちろん大統領が起こすことはできません。
クーデターが起こったら、ダイスによるボード上の陣地争いとなります。
プレーヤーは大統領派と議会派に分かれて争います。
ただし、終了時にのみ意思表示するので、その際に寝返っても構いません。
反乱軍が勝利したら、新大統領が選出されます。
実際の政界と同じく、議会政治のなかで様々な駆け引きが行われ、
また、予算面で冷遇されたものがクーデターを起こすこともあります。
時には銀行に預金に行く際や愛人宅にひそんでいるすきに命を狙われる
こともあります。
賄賂や談合、土壇場での寝返りなど、実際の政界が非常にうまくモチーフとして
取り入れられており、熱い戦いとなること必至です。
「マルチプレーヤーゲームの最高峰」といわれ、
現在でもたいへん人気のあるゲームです。
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